医療機関のホームページの作り方(基礎知識)

クリニック様・薬局様がホームページ(ウェブサイト)を作る時のポイントをまとめました。

「ホームページのことなんて何もわからん!」という方向けに、ごく基本的なことから書いてあります。新規開業・世代交代など、思い立ったとき用、サイト開設のご参考にどうぞ。

いつ作るか?

大変そうに思えるホームページ作成ですが、やり方を選べばあっという間に作ることもできます。
例えば自分で作れば、最短1~2時間(!)で完成、すぐ誰でも見られるようにすることも可能です。(参考)

逆に、外注の業者さんを使うと最低でも完成まで1~2ヶ月はかかるでしょう。
ホームページ作りには、そういった制作期間を見込んで作業をはじめると安心です。

お金をかけるか?

ホームページ作成には、お金をかける方法も、かけない方法もありますが、お金がかかりそうな所は以下の3つです。

  1. URL:ホームページのアドレスです。
  2. サーバー:ホームページのデータを格納する場所です。
  3. 制作:ホームページのデザインなどの作業です。

1. URL

ホームページのアドレスを持つ(ドメインを取得する、という言い方もします)には、お金がかかります。
例えば www.sample-clinic.com のようなものだと、年に1,000円~2,000円くらいかかります。
これはアドレスを管理している国際的な組織に、代行会社経由で登録してもらう費用で、どうしてもかかるお金です。
アドレスの種類(.com .co.jp .fm .info など)によって価格が変わります。また、同じ種類(例えば.com)だとしても、会社さんによって値段が違います。

  • 【参考】ドメイン取得はこちらの会社さんが有名です。 お名前.com

無料サービス(下記参照)などを使えばお金をかけずにアドレスを取得できますが、アドレスを完全オリジナルにできない場合が多いです。例えば sample-clinic.x-company.com のようなアドレスになってしまいます。

最初のピリオドまでの文字(赤い部分)は自由に変えられますが、最初のピリオド以降は他の会社やサービスのものになり、その利用者同士で同じ文字になります。

医療機関さんのホームページは患者さんが検索した時に表示されれば良いので、有料でも無料でも表示されることには違いありません。ただし、無料のアドレスはサービス提供会社がサービスを止めたり、提供会社を変えようとするとアドレスが変わってしまいます。そうなると、それまで蓄積したアドレスに対するGoogleの評価がゼロからやり直しになってしまいます。

具体的には、Googleの検索結果で自院のサイトが上の方に出ていたとしても、アドレスが変わってしまうと検索結果に出てこないところからやり直し、ということです。それを防ぐには、お金を払って独自のアドレスを取っておくと良いでしょう。きちんとやれば、サーバーを変えたとしてもGoogleの評価は引き継がれます。

2. サーバー

普段、気にすることはありませんが、ホームページの画像やテキストといったデータは、世界のどこかにあるコンピューター(サーバー)に保管されています。それをインターネット経由で、スマホやパソコンから見るのが、ホームーページです。

サーバー

データの置き場所としてコンピューターを借りるのに、月に1,000円~2,000円くらいかかります。
無料のサービスもありますが、ホームページにその無料サービスの広告が入る、完全独自のURLは不可、という場合が多いです。

【参考】

3. 制作

ホームページのデザインは、外注すると有料ですが、自分で作れば無料です。
最近はある程度デザインができてるサービスや、テンプレートを選んで作るサービスもあるので、自分で作るハードルが下がっています。

ウェブデザイナー

外注の場合、費用に幅がありますが数万円~数十万円といったところです。また完成した後も、修正などがあればその費用がかかります。

誰が作るか?

自分で

ご自分で作る場合は、一から十まで自分で作る方法(上級者向け)と、ある程度できあいのサービスを使う方法(初心者向け)があります。

初心者向けには下記のようなサービスがあります。たいてい無料で試せるので、ちょっとだけでも試してみると、雰囲気がつかめると思います。

初心者向け、自分でホームページが作れるサービス(無料)

※グレードアップすると有料になるサービスもあります。

どんな内容にするか?

医療機関さんの場合、ホームページに最低限必要なコンテンツは下記のとおりです。
患者さんがインターネットで医療機関を探した時に、ページが見つかる、医療機関の概要がわかる、連絡することが出来る、ということが一番重要です。(極論ですが、下の必須項目が書かれたページが1ページだけあれば、医療機関のホームページとしては十分役に立ちます。)

必須項目

  • 医療機関名
  • 診療科目
  • 住所
  • 電話番号
  • 診療時間・休診日
  • クリニックの概要・診療方針(100字程度で)
    例「・・・にある、・・・なクリニックです。・・・な治療を行っています。・・・完備。」

準・必須項目

さらに、下記のようなコンテンツがあると、より患者さんに喜ばれるでしょう。

  • クリニックの外観写真(患者さんがクリニックを見つけやすくなります)
  • 診療方針(文字多め版)
  • ドクターの得意分野
  • 地図ないしGoogleマップへのリンク
  • 診療予約システム(要予約なら)

おすすめのホームページの構成

ウェブサイトの構成は、内容がそれほど多くないのであれば、1ページにまとめてしまっても良いでしょう。
特にスマートフォンの場合、別ページへの移動が遅く、上下のスクロールが早いので、ひとつのページに情報がまとまっていると見るのが楽です。

また、ホームページを開いた時、最初に表示される部分に重要な項目を入れておくことが大切です。
よくあるのですが、ページを分割しすぎて診療時間が見つけにくいとか、電話番号が見つからない、といったことのないようご注意ください。

ホームページの構成

作った後は

状況確認

ホームページを作った後は、どう利用されているかチェックしつつ、定期的にメンテナンスしましょう。
以下のようなサービスを使うと、ホームページがいつ・誰に見られているか分析することができます。
どちらも無料です。

ネット上の露出を追加

また、Google マップなどにも登録して、さらにPRすることもできます。

医療機関のホームページは、PR目的だけでなく、困った患者さんとその病気の治療が得意な医療機関のマッチングにも役立ちます。ぜひ、ホームページの導入をご検討ください。

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中央ビジコム HP担当