SNS利用の基礎知識(医療機関様向け)

クリニック・薬局様のSNS利用について、メリットと注意点をまとめました。

※SNSに広告を出すのではなく、SNSとして利用する場合のお話です。SNSにお金を払って広告を出す「広告出稿」については【こちら】をご覧ください。

どう使うべきか

医療機関による模範的なSNSの使い方としては、以下のようなことが王道です。

  1. 毎日SNSに、患者さんにとって有意義な投稿をする。
  2. 公式HPに上記のような記事を書いて、SNSではその告知や拡散を行う。

投稿内容が患者さんにとって有意義であればあるほど、またひんぱんに投稿するほど、SNS上のつながりが増えて「見込み」患者さんを増やすことにつながります。
上手に使えば、ソーシャル上で揺るぎない地位を築けるかも知れません。

課題

続けるのは大変

通常、ドクターかスタッフがSNSに投稿することになりますが、投稿の頻度が低いのも、投稿の中身が無いのもよくありません。しかし、患者さんの役に立つような投稿を、少なくとも2~3日に1回、できれば毎日、というのはかなり大変です。

簡単にできる日常的な投稿、例えば「花が咲きました」のような投稿をしても、その医療機関のファンが増えることにはつながりません。

SNSの運営を外部委託や自動化すれば手間は減りますが、それがバレてしまうとあまり良いイメージを持たれません。

炎上のリスク

Twitter ではよくありますが、不用意な発言をしてしまい、見ず知らずの人達から集中砲火を浴びる「炎上」ということが起こる場合があります。ですのでSNS運営担当者には、ある程度の一般常識と、インターネットリテラシーが求められます。

患者さんが増えるか?

SNS経由のつながりは全国に広がってしまうので、実際に来院する可能性は低いかもしれません。
その点は地域を絞った広告の方が、集患への費用対効果は高いかもしれません。

SNSの選択肢と特徴

実際にSNSを使うには、どのような選択肢があるでしょうか。
2019年現在、国内でよく使われているSNSは下記のとおりです。

  おすすめ度 拡散力 利用率
LINE ★★(中) ★(弱) 67.0%
Twitter ★★(中) ★★★(強) 27.5%
Facebook ★(低) ★★(中) 32.3%
Instagram ★(低) ★★★(強) 20.5%

LINE(ライン)

国内利用率の高さがトップのテキストチャット。
アプリによる、プライバシーを軽視したアドレス帳利用などにより、嫌ってる人もいます。

基礎データ

おすすめ度 ★★(マンパワーに余裕があれば)
拡散力 ★(弱い)
国内利用率 67.0% ※1
利用料 無料~21,600円/月(機能によって変動)
公式サイト LINE公式アカウント ※2

※1 「平成28年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」 総務省 情報通信政策研究所(IICP)より
※2 「LINE公式アカウント」というのは、ビジネス向けのLINEアカウントです。

使いみちの例

  • メッセージ一斉配信で、予防接種のお知らせや、季節ごとの告知
  • 1対1のトークで、診療予約などの受付

院内の告知ポスターや窓口の声がけにより友達登録を促進できるので、来院されたことのある方へのアプローチに使いやすいです。
友達登録の窓口を医療機関のウェブサイトに設置して、新患の方に利用してもらう手もあります。
診療予約など、患者さんにメリットがある形で運用できれば、利用者が増やせるでしょう。

ただしユーザーの数を増やす力は弱いので、新患を増やすというより、リピーターを増やすのに効果があるでしょう。

ご注意

LINEなどテキストチャットの世界ではまれに、極端に早い返信を求める方がいらっしゃるようです。
数分以内に返信しないとクレームしてくる方もいるようなので、ご注意ください。
また、ビデオ通話機能を医療相談・遠隔診療などに使うことも考えられますが、医療法など関連ルールには十分ご注意ください。

Twitter(ツイッター)

匿名による13歳以上のSNS。拡散が強力ですが、ユーザー同士のいざこざが発生しがちなので、経験者向きかもしれません。

基礎データ

おすすめ度 ★★(一長一短)
拡散力 ★★★(強い)
国内利用率 27.5% ※1
利用料 無料
公式サイト Twitter

使いみちの例

  • 予防接種のお知らせや、季節ごとの告知
  • 健康豆知識など、医療知識の啓蒙
  • 医療機関の公式サイトへの誘導

ユーザー同士でフォローし合う文化があるので、ファン(フォロワー)を増やしやすく、情報を広く拡散するのが得意です。

ご注意

まれに思いもよらない理由から、クレーマー・モンスター的な方にからまれて「炎上」することがあります。
運用するドクター・スタッフに、ある程度のTwitterスキルがあった方が安全です。

Facebook(フェイスブック)

実名による13歳以上のSNS。運営会社による個人情報の利用や、CEOの言動がよく問題になります。

基礎データ

おすすめ度 ★(低い)
拡散力 ★★(人による)
国内利用率 32.3% ※1
利用料 無料
公式サイト Facebook

使いみちの例

  • 予防接種のお知らせや、季節ごとの告知
  • 健康豆知識など、医療知識の啓蒙

拡散ルートが知り合いベースになるので、患者さんへの拡散力は弱いです。
投稿内容によっては爆発的に拡散する場合もありますが、可能性は低いでしょう。

使い始めがちょっと面倒

Facebookで医療機関のページを作るには、実名の人間が自分のアカウントを作り、その人が医療機関のページを作るという流れになります。
医療機関であれば、まずドクターがFacebookを利用する必要があるでしょう。

公式サイトとしては使わないほうが良い

医療機関の公式サイトとしてFacebookだけを利用されているケースもありますが、患者さんから見て不便なので、別途公式サイトを作るべきでしょう。

不便な点としては、

  • 診療時間・アクセスなどの必須情報を、見やすく表示しにくい。
  • 患者さんが知りたい内容を探しにくい。
  • 良いURLを取るのに手間がかかるので、しばらくの間、無意味な文字の羅列のアドレスを使う必要がある。

などがあげられます。

Instagram(インスタグラム)

匿名で画像を共有するSNS。若い方の利用度は圧倒的ですが、医療機関にはあまり向いていません。レストランやお店が商品・内装をアピールする用でしょうか。運営会社がFacebookです。

基礎データ

おすすめ度 ★(低い)
拡散力 ★★★(強い)
国内利用率 20.5% ※1
利用料 無料
公式サイト Instagram

使いみちの例

  • 医療機関の設備・内装・飾りつけなどのPR
  • 医療機関の取り組みのPR

ご注意

「インスタ映え」しつつ、来院につながるような内容を、ひんぱんに投稿するのは難しいでしょう。

まとめ

SNSの外注はイメージが悪いので、SNSの使用はドクターないしスタッフが行うべきですが、毎日続けるにはマンパワーがかかります。その割に、集患につながるかはよくわからない、というのが現状です。

SNSでできることの多くは、公式サイトで肩代わりできます。公式サイトであれば、余計なことを書かなければ炎上の心配もありません。どうしても気になるSNSがあれば、「余力」で運用されると良いでしょう。ただし放置は良くないので、ちょっと試して効果がない/続けられそうもなければ、アカウントは早めに削除すべきです。

公式サイトは必須

どのSNSを使うにしても、医療機関の公式ウェブサイトは必要になります。
公式サイトは1ページだけしかなくても、あれば必ず役に立つので、診療時間・電話番号・地図といった基本情報をネット上で確認できるようにしておくと、患者さんにもスタッフにもたいへん便利です。

その際、ドメイン(URL)は他社にぶら下がりのものではなく、独自に持つことをおすすめします。

  • 【良い】www.sample-clinic.com
  • 【悪い】www.x-company.co.jp/sample-clinic

独自ドメインでないと、その医療機関の公式サイトではなく、よそのサービスのように見えてしまう場合があります。

独自ドメインをとるには年間数千円のコストですみます。
弊社でもドメイン料金込みのサイト作成を承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

お問合せはお気軽にどうぞ

中央ビジコム 企画部 HP担当
TEL:03-3836-1625(直)
メール:inquiry@bijicom.co.jp

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