医療機関サイトの状況把握には Google Analytics がオススメ(無料)

ウェブサイトを持ってらっしゃる方は誰でもそうだと思いますが、医療機関の皆さんも自院・自局のウェブサイトがどれくらい見られているか、気になるのではないでしょうか。

そんな時に便利な「Google Analytics(グーグル アナリティクス)」をご紹介します。無料で使えます。

Google Analytics とは、Google が提供しているウェブサイトの無料アクセス解析サービスです。【公式サイト】

ウェブサイトのHTMLに短いコードを追加するだけで、そのサイトの閲覧数などがクラウド上に記録され、詳細・分析をブラウザーで見ることができます。

Google Analytics で出来ること

Google Analytics を導入すると、以下のようなサイト分析が可能になります。

リアルタイム分析

例えばこれは、いまサイトを見ている人数のグラフです。リアルタイムに表示されます。

また、主に検索サイトですが、どんなサイトから見に来ているかを分析できます。

期間による分析

日・月・年などの期間を区切って、その間のページアクセスについて分析することも可能です。

またこの他にも、Google Analytics には使い切れないほどの機能があります。

サイトの状況を深く細かく分析することも、あっさり概要を知ることもできますから、自分なりの見やすい表示画面を設定して使うのが便利です。

ご注意

Google Analytics のデータ蓄積は導入時点からスタートするので、使い始めていきなり「去年との比較」などはできません。導入した日以降のデータを分析することになります。

導入のしかた

Google Analytics の導入作業自体は簡単で、すぐに終わります。

ただし、事前に決めておくと良い事がたくさんありますから、まずは使い方の方針を決めて、それから導入にとりかかりましょう。

Google Analytics の具体的な導入手順としては下記のとおりです。
実際の作業は、ウェブサイトの制作会社さんに依頼することになるでしょう。

1.Google アカウントを作る

Google Analytics を使うための Google アカウントを作ります。
管理用としてウェブ制作会社さんにひとつ、分析閲覧用に医療機関さんにひとつ、合わせてふたつが最低限必要でしょう。アカウントの作成・利用にはお金がかかりません。
もしドクターが Android 携帯をお使いでしたら、お持ちの Google アカウントをそのまま使うことも可能です。

2.Google Analytics の初期設定

管理用の Google アカウントでログインして、Analytics の初期設定をします。
設定が済むと、ウェブサイトに挿入するためのコードが発行されます。

3.Analytics のコードをウェブサイトに挿入

2で発行したコードをウェブサイトのHTMLに挿入します。
全てのページに挿入する必要があるので、ウェブサイトの構成によっては多少手間がかかるかもしれません。

以上で Google Analytics の導入は完了です。

導入した後は……

Google Analytics 導入後は、しばらくデータの蓄積を待ちながら、リアルタイムの訪問状況を見ることになるでしょう。
今、何人の人がサイトを見ているか、どこから来ているか、などが分かります。

1~2ヶ月もすればデータがたまって、サイトの分析ができるようになるでしょう。
サイトの分析には様々な考え方・切り口があるので、あれはどうなっているのか?こっちはどうか?と試行錯誤しながら、Google Analytics の画面をどんどん見ていくのが良いでしょう。分析機能は本当にたくさんあるので、ひと通り見るだけでもかなり時間がかかります。

理想的な使い方としては、何か思いついた時、自分で Google Analytics の画面を見て状況をチェック、ホームページの変更を行う、というのがてっとり早く、PDCAも早く回せます。

また、自院・自局のサイトの閲覧状況が分かると、より多くの人に見に来て欲しくなるもの。
閲覧者の流入を増やす方法は大きく3つあります。

Google、Yahoo!などからサイトへの訪問を増やすには、まず検索上位に表示されなくてはなりません。
王道としては、ユーザーにとって有益なコンテンツを作る・増やすことが一番です。
例えば花粉症の治療に力を入れているクリニックであれば、花粉症対策や治療法のコンテンツを充実させて、アクセスを増やすという方法です。

検索語句を知るには、このサービスを使います。

医院名について

検索上位を目指すにあたって、「名字+医院」、「地名+クリニック」のような医院名だと苦労する場合があります。例えば「鈴木医院」で検索すると、全国の「鈴木医院」が検索結果に出てしまい、どこがどこだか分からないといった状況になります。
開業時のネーミングには、少しだけ工夫した方が良さそうです。

検索上位に出ない時は、患者さんに見つけてもらえるようにGoogle広告などのサービスを使います。
検索キーワードに応じて広告を表示したり、ウェブを見ている人の趣味嗜好に合わせて広告を表示できます。

料金は、表示あたりであれば1円/表示ていど、クリックあたりであれば数百円/クリック程度です。
1日の予算を設定して利用するので、1ヶ月にかかるコストは数万円から数十万円といったところで、自分で決められます。
自分で表示の仕方や予算を決められるので、無駄なく、無理なく広告を出すことができます。

SNSからの流入の増やし方

Facebook や Twitter などにクリニックの公式アカウントを作り、交友範囲を広げ、季節の変わり目などに来院をうながすといった使い方があります。予防接種のお知らせや、花粉が舞う前の来院促進などに効果があるかも知れません。(続けるにはそれなりに手間がかかります)

使えそうなSNSは下記のとおり、どれも無料です。

もし Twitter を使うときには、くれぐれも炎上にご注意ください。

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中央ビジコム HP担当