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失敗しない電子カルテ選び:概要編

クリニックの電子カルテを検討されているドクター向けに、国内の電子カルテの状況をまとめました。

電子カルテの普及率(診療所)

2017年時点で、クリニックにおける電子カルテの普及率は約3割と言われています。将来的には、新規開業時の電子カルテ導入により、電子カルテの普及率は少しずつ上がっていくと考えられています。

また、地域医療連携・地域包括ケア・遠隔診療などに対応しようとすると、電子カルテは必需品になります。

新規開業により上昇中

電子カルテ導入のきっかけとして一番多いのは新規開業です。今どきの新規開業クリニックなら、開業時にほぼ電子カルテを導入されます。私どもの実感としては、新規開業するクリニックの8~9割が電子カルテを導入されている印象です。

【参考】診療所数の変化(首都圏 2013-2017) | 中央ビジコム

世代交代による導入

次に多いのが世代交代です。すでに開業しているクリニックが電子カルテを導入していない場合、ドクターが世代交代する時に若先生が電子カルテの導入を検討されるケースが多いです。

普及率は上がり続けるでしょう

電子カルテを使用中のクリニックが、使うのをやめて紙カルテに戻るということはほとんどありません。クリニックの開業・世代交代につれて、電子カルテの普及率は少しずつ上がり続けるでしょう。

ちなみに、使用中の電子カルテが気に入らず他のメーカーに乗り替えるというのはたまにありますが、データ移行が大変なのであまりおすすめではありません。(最初の電子カルテ選びが重要です)

電子カルテメーカーは多いが、寡占状態

クリニック向け電子カルテのメーカーは数が多く、全国10万のクリニックに対して50社以上のメーカーがしのぎを削っています(病院向けも含めると100社以上!?)。なかでも上位6~7社が全国シェアの約3/4を占めており、寡占が進んだ状態になっています。(全国シェア1位は、弊社取り扱いのPHCです。)

電子カルテ全国シェア1位のPHC

カルテ選びはメーカー選び

各メーカーにおける電子カルテは1~2機種である場合が多く、同じメーカー内での選択肢は多くありません。電子カルテ選びイコール、メーカー選びであり、どのグレードにしようか悩むことはあまりありません。

下記は少し前の電子カルテ一覧ですが、58製品あります。

【参考】電子カルテ製品一覧(2010年10月04日) | TechTargetジャパン

電子カルテを選ぶとレセコンが決まる

電子カルテはそれ単独で使うことはなく、受付のレセコンと連動させて使いますが、電子カルテによって接続できるレセコンが違います。
先にレセコンを決めてから電子カルテを選ぶと電子カルテの選択肢が少なくなってしまうので、電子カルテを導入する場合は、まず電子カルテを決めるのが先になるでしょう。

大手メーカー製の電子カルテであれば、レセコンもそのメーカー製のものが一緒になったシステムであることが多いです。
そうでない電子カルテの場合、ORCAという医師会のレセコンに接続するシステムがほとんどです。

機能充実の大手メーカー製か、安上がりなORCA系か

大手メーカー製 電子カルテとレセコンがセットになったシステム
その他 電子カルテ:接続型 レセコン:ORCA

大手メーカー製 電子カルテの特徴

大手メーカーの電子カルテはほとんどの場合、そのメーカーのレセコンと一体化したシステムになっていて、他社製レセコンやORCAと接続することはできません。多くの場合、「電子カルテはレセコンとセットで買うもの」になっています。

特徴としては、様々な機能が充実している、レセコンとのデータ連携が深く、受付とドクターの間で様々なデータのやりとりができる、などがあげられます。

その他の電子カルテの特徴

日本医師会が作っている「ORCA」というレセコンは利用料が安いので、「ORCA+対応電子カルテ」を選ぶと比較的コストをかけずに電子カルテを導入できます。
ただ、レセコンと電子カルテのデータ連携は少なめで、できることに限界があるようです。

クラウドか、オンプレか

最近、クラウドの電子カルテが出てきました。系統としてはORCA系が多く、「クラウド」であること自体が一番の特徴ですが、SaaS型のサービス提供という事もあり、これまでの電子カルテにおける「システム一式納品」とはだいぶ考え方が違います。

特徴をまとめると以下のようになります。

  クラウド型 電子カルテ これまでの電子カルテ
PC等ハードウェア ドクターが自分で用意する 納品一式に含まれる
納品形態 ソフトをネット経由でダウンロードして使用開始 ソフトとハードを一式ご納品、操作説明して使用開始
サポート あっさり
メール > 電話
手厚い
電話 > 直接訪問 > メール
サポート範囲 電子カルテソフト(ハード含まず) 電子カルテ一式(ソフトとハード両方)
レセコン ORCAが多い(場合によっては別会社によるサポート) メーカーによって違うが、一体型ならまとめてサポート

電子カルテの費用対効果

大まかに言って、電子カルテの導入には数百万円のお金がかかりますが、クリニックの運営を電子化して効率化します。
また、ドクターの手元にある電子カルテがクリニックの情報機器の中心として動くので、ドクターにとっての利便性が高まります。

費用
  • 初期費用(300~500万円)
  • ランニングコスト(数万円/月)
効果
  • 診療情報のデータベース化
  • 検査会社などとオンライン接続
  • カルテ関連業務のスピードアップ
  • カルテの保管不要・紛失しない
  • 指示~フィードバックに人の手がかからなくなる
  • スタッフの残業時間削減  など

こちらのページもご参考にどうぞ

弊社取り扱いの電子カルテはこちら

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